ヘデラ・ブロックチェーン上でブラックロックのマネーマーケットファンドがトークン化され、ヘデラ(HBAR)トークンは過去24時間で96%急騰した。しかし、多くの人々がブラックロックが関与していると信じたにもかかわらず、この世界最大の資産運用会社はこのオンチェーンへの動きに関与していなかった。

4月23日のヘデラネットワークの背後にあるHBAR財団の投稿によれば、ブロックチェーン取引・インフラ企業ArchaxとOwneraが、ブラックロックのICS USトレジャリーファンドをヘデラネットワーク上でトークン化した。発表で共有されたビデオでは、Ownera、Archax、ブラックロックがこの事業に関してパートナーシップを結んでいるかのように誤解させるものとなっており、HBARは「世界最大の資産運用会社をオンチェーンに持ち込んだ」と主張していた。

一部の仮想通貨インフルエンサーはこの投稿を誤解し、SNSを通じて拡散した。ある投稿は過去15時間で160万回以上のViewと2700回以上のリポストを集めた。

Source: Mason Versluis

カルダノ・ゴースト・ファンドDAOの創設者クリス・オコナー氏は、ブラックロックがヘデラの開発に「一切関与していない」と強調し、HBAR財団が発表のやり方を非難した。「実際に起こったのは、HBARプロジェクトが二次市場を通じてブラックロックのファンドの株式をトークン化したということだ。私がロレックスを購入し、写真を撮って自分のアカウントに投稿するようなものだ。ロレックスが私と『提携』したわけではない」とオコナー氏は語った。

HBAR’s price over the last three months. Source: CoinGecko

コインゲッコーによると、HBARは1日で96%急騰し、価格を0.175ドルまで押し上げ、2年ぶりの高値となった。しかし、価格の上昇にもかかわらず、HBARは2021年9月の史上最高値0.57ドルから69%以上下落している。