デジタル資産運用会社ハッシュデックスは、米国でのビットコインとイーサを組み合わせた上場投資信託(ETF)の提供に向けてさらに一歩前進した。
6月24日、同社は「ハッシュデックス・ナスダック・クリプト・インデックス・US ETF」のS-1登録申請書を提出した。このETFは、ナスダック・クリプト・US決済価格指数に含まれる特定の仮想通貨を追跡する。この指数は、デジタル資産市場のパフォーマンスを測定するナスダック・クリプト指数の終値を示すものだ。
このファンドは現在、ビットコイン(BTC)とイーサ(ETH)のみを扱うことを目指しているが、申請書には将来的に他の資産が追加される可能性が示唆されている。この場合、ハッシュデックスはETFに含まれる仮想通貨を修正するための19b-4を再度提出する必要があるという。
S-1申請書は、発行者が提供しようとしている証券の詳細を提供するものであり、6月18日にハッシュデックスが19b-4フォームを提出してから約5週間後に提出された。米証券規制当局は6月末にこれを承認している。
119b-4とS1の両方が承認されれば、この仮想通貨ETFは正式に上場・取引が可能となり、米国初の複数仮想通貨を組み合わせた複合型ETFとなる。ハッシュデックスのETFは、上場コインの相対的な自由流通市場価値に基づいて重み付けされる。現在承認された場合、加重比率はビットコインが76.3%、イーサが23.7%となる。
ライトコイン(LTC)、チェーンリンク(LINK)、ユニスワップ(UNI)、ファイルコイン(FIL)などもナスダック・クリプト・US決済価格指数に含まれており、ハッシュデックスが将来的にETFに追加する可能性がある。
ハッシュデックスが提案する仮想通貨ETFにはイーサのステーキングを含めるとはなっていない。
ビットゴーとコインベース・カストディがハッシュデックスのBTCとETHのカストディアンになるという。