ブロックチェーンゲームに参加する仮想通貨ウォレットの数は、ここ数か月で急増している。

DappRadarが公開したブロックチェーンゲームレポートによれば、ゲーム関連の分散型アプリに接続しているユニーク・アクティブ・ウォレットの数は、第3四半期の間で合計75万4000に上った。

ユニーク・アクティブ・ウォレットの指標は、特定のスマートコントラクトと相互作業するユニークなアドレスを参照するものであり、必ずしもデイリーアクティブユーザーの数と一致するわけではない。

ゲーム関連のウォレットが増加した背景には、プレイ・トゥ・アーン(Play to earn)や非代替性トークン(NFT)の盛り上がりがある。レポートによれば、ゲーム内のNFTアイテムは第3四半期のみで23.2億ドルの売上を生み出した。ゲーム関連のNFT売買は、NFT取引高全体の22%に相当するとも付け加えている。​​​

「CryptoPunksやBored Ape Yacht Club(BAYC)などのイーサリアムコレクションを取り巻く陶酔感の中で、ゲーム内アイテムとしてのNFTが果たした役割が見過ごされているだろう」

7月から9月までの間のNFT全体の取引高は約106億7000万ドルにのぼり、前四半期から700%強の増加となった。

Axie Infinityのメタバースは、ブロックチェーンゲームの盛り上がりの原動力の1つとなっている。プレイヤーは、ゲーム内での戦闘に使用できるモンスター「Axies」を生み出したり、収集する。

Axie Infinityは第3四半期に20.8億ドルの取引高を記録している。つまりゲーム関連のNFT取引高の80%近くを占めていることになる。

さらにAxie Infinityは9月にはネイティブトークンAXSのステーキング機能を導入している。これによりプレイ・トゥ・アーンに加えて、受動的に収入を得る層も追加された。これによりAXSの価格にも火をつけ、10月4日には155ドルまで上昇した。過去3ヶ月で743%の上昇だ。