米投資会社グッゲンハイムの最高投資責任者を務めるスコット・マイナード氏は、ビットコイン(BTC)について悲観的な見通しを示し、BTCが3万ドル以上を維持するために十分なほどの機関投資家需要がないと述べている。

マイナード氏は、ブルームバーグテレビジョンに出演し、機関投資家の需要は現在の価格を維持するのには十分ではないと語った。

「現在、3万5000ドル、もしくは3万ドルをサポートする機関投資家による需要は存在しない。現時点では、この種のバリュエーションをサポートするのに十分な投資の基盤は十分に大きくなく、深いとは思えない」

マイナード氏は、ビットコインは長期的には生き残る資産クラスであるとも付け加えている。1月8日に記録した4万2000ドルという史上最高値以来、ビットコインは25%近い調整となっている。

マイナード氏はまた、この下落圧力はしばらくは続くと考えており、「このような圧力を見るのは珍しいことではない」と付け加えている。

1月20日にマイナード氏は「ビットコインは2万ドルにまで戻る」と予想してた。そうなった場合、ビットコインは過去最高値から50%以上の調整ということになる。こういった調整は以前の市場サイクルでも複数回発生した。BTCが最後に50%以上の調整に直面したのは2020年3月だ。このときは1万ドル強から5000ドル以下に下落した。

グッゲンハイムは、長期的にビットコインに楽観的な見方を維持している。マイナード氏は昨年12月にビットコインが約40万ドルの価値があるとも述べている

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン