米資産運用大手グッゲンハイム・パートナーズのスコット・マイナード最高投資責任者(CIO)は、ビットコインが2万ドルまで暴落するとの主張を繰り返している。

21日にCNBCのインタビューでマイナード氏は、ビットコインは下落すれば価値の半分を失うことになると警告した。

お馴染みの弱気予想が再浮上

マイナード氏はCNBCに対し、「ビットコインの短期的な大きな動きを考えると、バブルの様相を呈しており、大規模な調整が起きるだろう」と述べた。

ビットコインは現在、2021年の強気相場からの調整で52000ドルまで下落したのちに反発し、現在は55000ドル付近を推移している。

マイナード氏は1月にもビットコインが2万ドルに下落すると警告している一方で、長期的には40万ドルに達するとの考えは維持しているようだ。

「ビットコインは2万ドルから3万ドルまで下落する可能性がある。これは今から50%マイナスということになるが、ビットコインの面白いところはこうした動きがこれまでにも起きていることだ」

短期的に弱気予想をするのはマイナード氏だけではなく、最近ではJPモルガンのアナリストも先物市場の動きから警鐘を鳴らしている

「通常通りの下落」

一方で、ビットコイン支持者は、こうした下落予想を否定している。

モルガン・クリーク・デジタルの共同創業者であるアンソニー・ポンプリアーノ氏は、マイナード氏の予想を「間違っている」と批判した。マイナード氏は1月に2021年の価格の天井に達したと主張。以来、ビットコインは1月よりも価格を倍近く上昇させている。

さらにRektCapitalは現在の価格動向について「2017年の強気相場では平均して調整期間は16日間あったが、今回はわずか7日しか続いていない」と話し、調整期間は数週間続く傾向にあるものの、全体として見れば非常に短いことを指摘。今回の下落も通常通りの動きで、ビットコインの値動きは上昇傾向が長く続いている最中にあることを主張した。

2017年強気相場におけるBTCの調整  出典: Nathaniel Whittemore/Twitter