ボード・エイプ・ヨット・クラブ(BAYC)のNFTコレクションの生みの親の1人であるグレッグ・ソラノ氏が、ユガ・ラボの新CEOに就任した。同社の創業者の一人であるソラノ氏は、ダニエル・アレグレ氏の後任としてこの役割を引き継ぐ。

ソラノ氏は2月21日の投稿で「ユガ・ラボのCEOに復帰する」と確認し、「次の章のために再び指揮を執ることに活気づいている」とした。

ソラノ氏の指導の下、ユガ・ラボはBAYCの実用性をさらに高めるために創造性を発揮し、より多くのパートナーシップを構築することに焦点を戻す。BAYCの実用性は「クラブに参加している全員から生まれる」とし、特にエイプフェストやメイド・バイ・エイプスといった過去の成功を強調した。

「BAYCチームがユガでできる限りビジョンに沿って実行できるようにしたい。より集中し、より機敏に。そうすることで、以前より頻繁に取り組んでいた魔法のようなクレイジーなことをまた行えるスペースを作り出したい」とソラノ氏は語った。

新たな会社「BAYC LLC」がユガの子会社として設立され、BAYC関連の全てを担当すると明かした。また、同社の今後のメタバースプロジェクト「オーサーサイド」のペースを上げることにも注力する。

「やるべき仕事はたくさんある。皆が頻繁に参加して体験することで、適切に構築される」とソラノ氏はのべた。

ユガ・ラボは今月末にオーサーサイドの「エイプス・カム・ホーム」プレイテストイベントを開催する予定で、ソラノ氏はファンに向けて今後ゲームに関するコミュニケーションを増やすことを約束した。

退任したアレグレ氏は、アクティビジョン・ブリザードの元社長兼最高執行責任者であり、2月21日の投稿でユガ・ラボでの時間に感謝し、同社には「明るい未来がある」とのべた。

ソラノ氏のCEO復帰のニュースを受けて、BAYCのフロア価格は約10%上昇し、公表時点で6万9750ドル(23.85ETH)に達した。

Change in floor price (measured in ETH) of BAYC NFTs over the last month. Source: NFT Price Floor.

ソラノ氏は、ワイリー・アロノウ氏、ゼシャン・アリ氏、ケレム・アタリ―氏と共に2021年2月にユガ・ラボを創業した。

現在、アロノウ氏は健康問題に直面しており、ユガ・ラボには限定的な形でのみ貢献している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン