ギリシャの証券取引所は、スイ(Sui)ブロックチェーンエコシステム上で新たなツールである電子ブックビルディング(EBB)を導入することを検討している。

スイは、3月6日のブログ投稿でEBBがアテネ証券取引所グループ(ATHEX)とスイエコシステムの初期貢献者であるミステン・ラボとの協力で開発されると明らかにした。ATHEXのEBBは、企業が譲渡可能な証券を上場できる新しい資金調達の手法を提供するという。スイはATHEXの証券をホストし、計画通りに進めばデジタル証明書として発行される。「この形態では、強固なセキュリティに守られ、透明な権利関係のチェーンを持ち、譲渡可能なものになる」という。

EBBはATHEXの現行の取引注文ルーティングシステム上にブロックチェーンベースの「メタレイヤー」として展開される予定だ。ブログ投稿によると、このツールは資金調達を目指す企業に流動性を提供するのが狙いだ。

発表によると、プロジェクトの協力関係はまだ評価段階にあり、パフォーマンスとATHEXが新ツールのホストにブロックチェーン技術を選択するかどうかにかかっているという。

スイネットワークは、2023年5月にメインネットを立ち上げたレイヤー1のブロックチェーンエコシステムで、デジタル資産所有権に焦点を当てている。メインネット立ち上げの数ヶ月後、スイが搭載するアプリでユーザーがGoogle、フェイスブック、ツイッチのログイン情報を使用してログインできるようにする新しいzkLogin(ゼロ知識ログイン)機能を導入し、Web3ログインを簡素化している。