仮想通貨(暗号資産)ファンドのグレイスケール・インベストメンツは、過去1週間でビットコイン投資信託(GBTC)の運用資産を1億8000万ドル以上増加させた。

情報プラットフォームBybtのデータによると、グレイスケールは過去7日間で17100BTCを同社のビットコイン投信に追加した。今回の追加で現在管理しているビットコインの総数は449,900BTCとなり、現在のビットコイン価格で5150億円ほどの価値となっている。

これは、グレイスケールがビットコインの全供給量の約2.4%(コインマーケットキャップによると現在1850万2381枚)を管理していることを意味している。同社は蓄積を止めるつもりはないようだ。ビットコインの総供給量は2100万に制限されており、今後マイニングされるビットコインは約250万BTCだ。

仮に今、グレイスケール がビットコインの購入を停止したとしても、最後のブロックがマイニングされるまでに流通するビットコインの2%以上を保有することになる。

最近では、機関投資家の参入が相次いでいる。

ビジネスインテリジェンス企業のマイクロストラテジー社は、4億ドル以上のビットコインを購入した。同社は2020年8月にビットコインを購入して以来、現在グレイスケールの10分の1ほどである38250BTCを保有しているとされる。

グレイスケールのバリー・シルバーとCEOは9月15日、冗談めかして、グレイスケールとマイクロストラテジーの両社はビットコインの「買い競争」をしていると発言した。

しかし、現在のトークン保有者はグレイスケールがマイニングするよりも早いペースで仮想通貨を取得していることを心配する必要はないだろう。既報のように、同社のGBTCへの流入の80%は最近マイニングされたものからではなく、すでに流通しているビットコインから購入したものだからだ。

グレイスケールは、9月25日時点での運用資産を58億ドルをと報告している。ビットコインの他にイーサリアム (ETH)やビットコインキャッシュ(BCH)、イーサリアムクラシック(ETC)、ホライゼン (ZEN)、ライトコイン(LTC)、ステラ(XLM)、XRP、ジーキャッシュ(ZEC)などの仮想通貨信託を保有している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン