GPU価格が下落:仮想通貨相場の下落受けマイニング需要が減少か

 マイニングに使われるグラフィックス処理ユニット(GPU)の価格が仮想通貨市場の落ち込みを受けて下落している。コンピューターワールドが10日に伝えている。

 17年末から18年初頭にかけて、仮想通貨のマイニング需要が高まったことにより、ハイエンドなゲーム用GPUの価格を高騰させていた。しかし、その傾向は、仮想通貨市場が下落を続けていることを受けて逆転してしまったようだ。

 仮想通貨価格が急落したことで、アドインボード(AIB)の価格が下落して供給が増加しているとという。ジョン・ペディー・リサーチのデジタルメディア担当マネジャー、C・ロバート・ダウ氏は下落を予想していたとコンピューターワールドに語り、次のようにつけ加えた。「マイニングリグの稼働にはかなりのコストがかかる。仮想通貨価格が下落すれば…リグを稼働させながら、コストの一部を埋め合わせるためにAIBを中古市場で処分するだろう」。

 ジョン・ペディー・リサーチの調査によると、17年に仮想通貨マイナーが購入したAIBは300万個を超え、額にして7億7600万ドルに上った。その大半は、半導体を製造するAMDの製品だ。17年末から今年の始めにかけて多くのハイエンドの拡張ボードは売り切れ、価格の高騰を招いた。

 コンピューターワールドによると、AMDのOEM 4GB RX 580の6個セットは4月には3600ドルで販売されていたが、現在は2500ドルで入手可能だ。エヌビディアのGeForce GTX 1080 Founders Edition、8GB GDDR5X PCI Express 3.0グラフィックカードは1050ドルだったが、現在では709ドルで購入できる。ダウ氏はこの変化について次のように語った。

「エヌビディアとAMDには在庫の積み増しがあると我々は見ている。これは米国内販売価格にも影響を与えるだろう。仮想通貨マイニングにAIBを購入する人が増えて価格が高騰する前は、AIBの価格は横ばいか、やや下降気味だった。少なくともグラフィックカードの新たなシリーズが登場するまでは、この傾向が続くだろう」

 一方で、最近の価格下落にも関わらず、メーカーは仮想通貨マイニングの新たなハードウェアをリリースしている。5月にはASUSが「第2世代」の仮想通貨マイニング向けマザーボードを発表した。このマザーボードは18年第3四半期始めに投入が予定されている。