グーグルで「ビットコイン」と検索された回数は今年75%も減少したと報じられたが、それでもまだ歌手のビヨンセより人気が高いことに変わりがないとCNBCが12日に伝えた。
ビットコインのアナリストであるブライアン・ケリー氏は、CNBCの番組「フューチャー・ナウ」で、ビヨンセの検索数がビットコインを上回ったのは、4月に行われた米野外音楽フェイスティバル「コーチェラ」の時だったと指摘した。
Popularity of search terms “Beyonce” and “Bitcoin.” Source: Google Trends
その上でケリー氏は、6月の弱気相場を振り返ってビットコインの価格推移を短期で見た場合のキーポイントをいくつか指摘した。
「6500ドルから回復するか注目しているが、取引高は少ないし、短期的には実現しないだろう。もし私が短期トレーダーなら、6800ドルのレベルに注目する。
先週末にはそこが下値で支えられたからだ」
ケリー氏の計算によると、6500ドルはマイナーの利益を保証する重要な水準だと指摘。ビットコインのマイナーは、約18か月ごとにハードウェアを更新していて、マイニング費用が5900ドル〜6000ドルかかると考えられるからだ。
ケリー氏は「短期的に見たら6800ドルが転換点になる」とし「6800ドルを超えたらその勢いに乗って買うだろう」と付け加えた。
一方、ビットコイン支持者でウォール街のアナリストであるニック・コーラス氏は、最近の相場急落の前に仮想通貨に対する興味が薄れている兆候が見られることを心配していた。
同士は、ビットコインのGoogle検索やウォレット開設の件数が減少していることは世間の関心が薄れてきていることを示しているとみている。
また5月に公表された仮想通貨の保有状況などに関する調査では、「仮想通貨を保有していないが、今後6ヶ月以内に投資を予定している人は平均で4%」という結果が出ている。