ノンファンジブル・トークン(NFT)市場は、金曜日の仮想通貨市場急落で約12億ドルの時価総額を失った後、回復の兆しを見せた。
コインゲッコのデータによると、NFT市場全体の評価額は金曜日の62億ドルから土曜日には50億ドルに下落し、全ブロックチェーンにおけるデジタルコレクティブルの時価総額が約20%、12億ドル近く減少した。
その後、仮想通貨市場の反発とともにNFT市場も急速に回復。日曜日には55億ドルに達し、急落後に10%の上昇を記録した。執筆時点では全体の時価総額は約54億ドルとなっている。
この売りは、NFT市場が仮想通貨全体のボラティリティにどれほど敏感であるかを浮き彫りにした。金曜日に市場が急落した際、流動性の低下と投機需要の減少により、NFTのフロア価格も同様に下落した。
主要NFTコレクションは依然として下落中
部分的な回復が見られるものの、主要NFTコレクションの多くは過去7日間および30日間の期間で下落している。
イーサリアム基盤の主要プロジェクトであるボアード・エイプ・ヨットクラブ(BAYC)とパジーペンギンズは、過去1週間でそれぞれ10.2%と21.4%下落した。Infinex Patronsやタイラー・ホッブズによるFidenzaなども、月間チャートで二桁の下落を記録している。
時価総額で最大のNFTコレクションであるクリプトパンクスは、週次で8%、30日ベースで約5%の下落となっている。
トップ10のNFTコレクションの多くが下落する中で、24時間ベースでは一部に小幅な回復も見られた。ハイパーリクイッドのHypurr NFTは過去24時間で2.8%上昇し、ミュータント・エイプ・ヨットクラブ(MAYC)は1.5%の上昇を示した。
この小幅な回復は、急落後も一部の買い手が選択的に市場へ戻ってきている兆しを示している。
仮想通貨関連商品も金曜日の急落後に回復
金曜日、米国のドナルド・トランプ大統領が中国に対してレアアース輸出制限への対抗措置として100%の関税を発表したことを受け、ビットコインはバイナンスの無期限先物ペアで10万2,000ドルまで急落した。
市場が崩壊する中で、仮想通貨セクターでは200億ドル規模の清算が発生し、FTX崩壊を含む過去の急落を上回った。
コインゲッコのデータによると、仮想通貨全体の時価総額は金曜日の4兆2,400億ドルから日曜日には3兆7,800億ドルへと減少し、わずか2日間で約4,600億ドルが消失した。
その後、市場は月曜日に時価総額4兆ドルまで回復。執筆時点では約3兆9,400億ドルとなっている。
市場急落にもかかわらず、仮想通貨投資商品には数十億ドル規模の資金流入が続いた。
コインシェアーズの月曜日の報告によると、仮想通貨の上場投資商品(ETP)には、金曜日の急落にもかかわらず先週31億7,000万ドルの資金が流入した。これは、清算や売りによる市場の混乱に対する資金の強さを示すものとなった。
bitbankで新規口座開設後、1万円の入金でもれなく現金1,000円プレゼント!【PR】