米金融大手で世界最強の投資銀行として知られるゴールドマン・サックスのテクニカル分析チームは、11月5日に顧客向け資料なかで、ビットコイン価格が近いうちに8000ドル付近に向かった後さらなる上昇に向け値固めすると分析した

同行のFICC(債権、通貨、コモディティー)部門マーケットストラクチャー戦略チームのバイス・プレジデントであるシェバ・ジャファリ(Sheba Jafari)氏は顧客向けの資料の中で、ビットコイン価格について次のように述べている。

6044ドルを抜けた後に突発的なラリーが始まったという証拠を市場は提示している。このラリーは7941ドルまで続く可能性がある。これは、エリオット波動理論の第3波における最低限のターゲット値だ。ここまで上昇した後、値固めの兆候を見る必要がある。

また、これが(エリオット波動理論における5波のうちの第3波にすぎないので、(7941付近で値固めした後)さらに上昇する可能性が示唆される。

同資料のチャートをみると、7941ドルラインに到達するのは11月中であることが、仮定的な赤線によって示唆されている。

同分析の根拠となっている「エリオット波動理論」とよばれるテクニカル分析は大手金融機関にも使用されることがあるが、正確性には見解がわかれる。「5つの波」の起点や波動の長さをどう設定するかで結論がかわってしまうからだ。

例えば1979年から発行されている米有料ニュースレター「エリオットウェーブセオリスト」は7月、ビットコインは現在第5波にあるとしている。

 

ゴールドマンサックスはビットコイン積極派

コインテレグラフで前回お伝えしたように、ゴールドマン・サックスは最近、仮想通貨について頻繁に発信するようになっている。

先月2日、米有力経済紙であるウォールストリートジャーナルが、ゴールドマン・サックス社のスポークスマンの話として、同社が仮想通貨のトレーディングを含む関連業務の検討を進めていることを報道。その二日後には、CEOのブランクファイン氏が個人のツイッターアカウントでビットコインについて中立的なコメントを発表。

また、先日のインタビューでもビットコインに対して「オープンな態度を保持する」としていた。