GMOフィナンシャルホールディングスは29日に2020年1~6月期の決算を発表した。傘下の仮想通貨(暗号資産)取引所GMOコインによる暗号資産事業は、1~6月の営業収益が前年同期比7.5%減の18億8600万円、営業利益が65.5%増の6億300万円だった。

GMOフィナンシャルHDによれば、ビットコインなどの仮想通貨のボラティリティが上昇したことで取引高は増加したものの、価格変動時のカバーコストが増加したことで収益性が低下したという。GMOフィナンシャルHDでは「収益性の向上・安定化に向けたカバーロジックの改善が急務」としている。一方で広告費の抑制などでコストを抑えたことで、営業利益は増益となっている。

出典:GMOフィナンシャルHD 決算説明資料

GMOコインでの口座数は順調に推移している。6月末時点での口座数は31万9400件となっており、前年同月末の27万1100件から増加している。

出典:GMOフィナンシャルHD 決算説明資料

また決算説明資料によれば、GMOコインの売買代金シェアは堅調に推移している。20年3月時点で業界全体の売買代金の中でGMOコインのシェアは17.6%となっている。今後については、「新規銘柄の取り扱いを開始する等、サービスの拡充を推進し、さらなるシェア獲得を目指す」と述べている。