ドイツ銀行がJPモルガンのブロックチェーンを使った決済サービス「銀行間情報ネットワーク(IIN)」に参加した。フィナンシャル・タイムズが15日に報じた。IINはクロスボーダー(国をまたいだ)送金分野でリップル社やSWIFTとライバルになると見られている。
IINは、クロスボーダー送金において顧客企業同士の情報交換を促す。3月時点では185以上の銀行が参加を表明していたが、JPモルガンの元々の顧客や小規模な銀行に限られていた。
ドイツ銀行の決済部門トップ、タキス・ジョーガコポウロス氏は、次のようにIIN参加の意義を話した。
「ドイツ銀行は、他の複数の大手銀行に先駆けてIINに参加することになると望んでいるが、IINによって偏在性がもたらされると良いと思う。偏在性がこのネットワークの成功の必要条件だ」
同氏によると、年末までにIINは400行の参加を目指しており、大手銀行の参加も見込まれている。
IINはJPモルガンが開発中の独自仮想通貨JPMコインと同様にイーサリアムのプライベートネットワークである「クオラム(Quorum)」を基盤にしている。
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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版