欧州連合(EU)の公式資料に掲載された情報によると、シンガポールの非営利財団であるOcean Protocolがドイツ連邦銀行(中央銀行)の分散型ネットワークを構築するために採用された。

今回Ocean Protocolが採用された理由について、「同等の競争相手の欠如」を挙げており、Ocean Protocolがその仕事が唯一可能な事業者であったためだと述べている。

ドイツ連邦銀行は、プロジェクトの主な目的は「分散型ネットワークのアプローチを設定することであり、参加者がデータの主権を維持しながら、統計のリアルタイム更新を実現するための永続的で対称的なデータアクセスを可能にする」ことと、説明している。

Ocean Protocolは、今年7月、ドイツの大手自動車メーカーであるダイムラーAGとブロックチェーンを使ったパイロットプロジェクトを行ったと発表している

ダイムラーの東南アジア子会社が、ブロックチェーン基盤のソリューションを使用してデータを収集し、収益化するためのものだ。パイロットプロジェクトでは、データのプライバシーを保護すると同時に、第三者による情報の分析と収集を可能にする、オーシャンプロトコルのソリューションの概念実証を行った。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン