グレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)は、仮想通貨取引所FTXをめぐる騒動で記録的な割引で取引されている。
FTXの苦境でコインベースがGBTCのオーナーに安心感促す
現在、ビットコインとアルトコインでは、仮想通貨市場の悪化に対する懸念が広くおよび、悪影響は最も信頼されると言われる仮想通貨企業にも及んでいる。
ここ数日、仮想通貨企業ジェネシストレーディングでの問題が発生する中、長く低迷していたビットコイン投資ファンドであるGBTCをさらに押し下げた。
既報のように、デジタル・カレンシー・グループ(DCG)とDCGの子会社であるグレイスケールは、主力商品が財務的に安全であると強調し、投資家や市場を安心させるよう努めた。
そしてグレイスケールにサービスを提供する企業からもDCGとGBTCへの信頼を表明する声が寄せられた。
その中には、大手仮想通貨取引所コインベースの機関投資部門であるコインベース・インスティトゥーショナルも含まれている。
「顧客の資産を安全に守ることほど重要なことはない」と11月17日にツイートし、次のように加えた。
「コインベース・インスティトゥーショナルは、安全でコンプライアンスに準拠したカストディソリューションを構築する10年にわたる専門知識を持っている。認定カストディアンによる分別管理されたコールドストレージカストディサービスを提供できることを誇りに思っている」
GBTCは、以前から緊張状態にある。2021年以降、BTC現物価格に対してディスカウントされた状態で取引されており、そのディスカウント率は現在50%に近づいている。

需要が下落する中、ジェネシス・トレーディングが失敗した場合、グレイスケールが買収されるかもしれないという噂もあり、憶測が広がっている。
グレイスケール社はGBTCを上場投資信託(ETF)に転換する意向があるとされており、この方針転換はGBTCに影響を与える可能性がある。
グレイスケールのマイケル・ソネンシェインCEOは、「仮想通貨業界の多くの人にとって困難な瞬間だが、私はこの業界、グレイスケールのビジネス、そして投資家のための機会の将来について楽観的だ」と19日にツイートした。
投資家レパード氏:GBTC株を「私はもっと買っている」
105億ドルのGBTCが強制売却される可能性についてのコンセンサスは依然として弱いままだ。
「ジェネシスは潰れるかもしれないが、GBTCのトラストが清算される確率は、これまでの稼ぎを考えると、非常に低いだろう」とメッセージングプラットフォームVida Globalのクリエイターであるライル・プラット氏は反応した。
「フィデリティのような誰かがそれを購入し、運用し続ける可能性が高い」

FTX破綻の影響に伴うディスカウントの急拡大は、アーク・インベストメントやエクイティ・マネージメント・アソシエイツの投資マネージャーであるローレンス・レパード氏は「多くの質問とDMが来ている」返答として、週末にツイートした。
「私は買い増しをしている。まだ私のBTC保有量の5%以下だ。自己主権的な鍵の所有は必須だ。そして最優先事項だ」