昨日発表された12月の英製造業PMI確報値は、速報値の49.0から50.0に上方改定された。12月12日に実施された英総選挙で、与党保守党が勝利を収めたことも影響したようだ。ただ、景気の拡大・悪化の目安となる50は8月以来上回っておらず、2009年以降で最長となっている。
ポンド円は発表前から堅調な動きだったが、発表後に一段高となった。ただ、今月末でEUを離脱しても年末までにFTA(自由貿易協定)で合意する必要があり、合意に達しない場合は「合意なき離脱」の可能性もあるので警戒が必要。
また、米国市場で原油先物が下げに転じると投資家の警戒感が和らぎ、NYダウなど株式市場が上昇し、円安の流れが加速した。しかし、中東情勢の緊迫は続いており、なお予断を許さない状況だ。
ポンド円のテクニカル分析と相場見通し
今日のポンド円予想レンジ 142.50~143.50円
昨日は英製造業PMI確報値の発表を受けて上昇したが、20日移動平均線(143.09円)を上回れなかった。本日は20日移動平均線を意識した小幅な値動きとなりそうだ。