昨日のポンド円は136.95円まで下落した。英中銀イングランド銀行のカーニー総裁が、英下院財務委員会で発言した内容から追加金融緩和の思惑が強まったからだ。カーニー総裁は、「MPC(金融政策委員会)は新型コロナウイルスの景気への影響について検証し、起こり得るあらゆるシナリオにおける政策への影響を考察している」と述べた。
また、IMF(国際通貨基金)や世界主要国の中銀総裁らと連絡を取り合っているとも話した。昨日は臨時の米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、米連邦準備理事会(FRB)は政策金利を0.5%引き下げた。市場では日銀や欧州中央銀行(ECB)も協調的な金融緩和を行うとみており、イングランド銀行も利下げをするかどうかが注目される。
ポンド円のテクニカル分析と相場見通し
今日のポンド円予想レンジ 136.50~138.50円
ポンド円は200日移動平均線(137.7円)を割り込んでいるので、上値が重い展開。イングランド銀行による利下げ懸念に加え、EUとの交渉が難航することが予想されているので、積極的な買いは入りづらい。200日移動平均線を意識した展開になるだろう。