17日のロンドン市場の序盤はポンドの買い戻しが続き、ポンド・ドルは1.3119まで上昇。ポンド円も144.55円まで上昇した。しかし、18時半の小売売上高の発表後は流れが反転。前月比-0.6%、前年比0.9%と市場予想を大きく下回ったことが、ネガティブインパクトとなったのだ。

小売売上高の数値が予想外に悪化したことで明日の雇用統計や24日(金)のPMIにも警戒が必要だ。弱い内容となれば、30日の英利下げ懸念がさらに高まるからだ。

また、22日(水)のカーニー英中銀(BOE)総裁の発言にも注目している。ただ、本日はニューヨーク市場がキング牧師の誕生日で休場になるので、積極的な売買は見送られるだろう。

ポンド円のテクニカル分析と相場見通し

今日のポンド円予想レンジ 142.50~144円

ポンド・ドルのチャートは以下の通り。

ポンド・ドルは、一目均衡表の雲に突入。また、一目均衡表の転換線(1.3061)や20日移動平均線(1.307)が上値抵抗線となりそうだ。14日の安値1.2952を下回ると、下値模索の展開になるだろう。

次に、ポンド円のチャートは以下の通り。

17日には、一目均衡表の基準線(144.40円)を一時上回ったものの、小売売上高の発表を受けて下落。ポンド円も本日から雲の中に入った。30日の利下げ懸念が強まる中、ポンド円も上値が重い展開になるだろう。20日移動平均線(142.90円)をキープできるかに注目している。