新型コロナウイルスへの警戒が高まる中リスク回避の円高が進み、先週末のポンド円は137.53円まで下落。

本日は2月29日(土)に発表になった、中国製造業の購買担当者景気指数(PMI)が35.7と予想を大幅に下回り、朝方は137.83円で始まったが、12時点のポンド円は138.58円と買い戻しの展開となっている。

FRB(米連邦準備制度理事会)による利下げ期待に加え、日銀の黒田総裁が「潤沢な資金供給に努める」との談話を公表し、日銀として機動的に対応する姿勢を強調したからだ。

ただ、イギリスはEUとの交渉に失敗すれば合意なき離脱の恐れもあるので、積極的なポンド買いは見込みづらいだろう。

本日は、イギリスの2月製造業購買担当者景気指数(PMI確報値)が発表されるので注目だ(予想51.9)。

ポンド円のテクニカル分析と相場見通し

今日のポンド円予想レンジ 137.50~139.50円

ポンド円は200日移動平均線(137.72円)で反発したが戻りには鈍い。今夜のPMIの結果とNY株式市場が落ち着くかどうかに注目だ。