昨日発表された英雇用統計では、1月の失業保険申請件数が5.5万件と予想の22.6万件を下回ったことなどからポンド買いにつながり、ポンド円は143.24円まで上昇した。

またスナック英新財務相は、就任後初の予算案を3月11日に発表するとツイッターで述べており、積極的な財政政策が期待されている。

ただ、イギリスとEU(欧州連合)との通商交渉が難航するとの見方や、次世代通信を巡る米国との確執が嫌気されており、ポンドの上値は重い。

本日は消費者物価指数(予想前年比1.6%)や、生産者物価指数(予想前月比-0.4%:原材料価格)などの重要指標が発表される。予想を下回る結果になると、BOEによる利下げ思惑が高まる可能性があるので、注意が必要だ。

ポンド円のテクニカル分析と相場見通し

今日のポンド円予想レンジ 142~144円

ポンド円のチャートは、以下の通り。

ポンド円は、一目均衡表の雲が上値抵抗線、20日移動平均線が下値支持線となり、方向感のない動きが続いている。本日の経済指標でどちらかに動くか注目だが、方向感がでてから仕掛けても遅くないだろう。

続いて、ポンド・ドルのチャートを確認してみよう。

ポンド・ドルは1.3前後の推移となっている。20日移動平均線と100日移動平均線に挟まれて動きづらい状態だ。ポンド・ドルもどちらかに動いてから仕掛けた方がいいだろう。