BOE(イングランド銀行)は、11日に新型コロナウイルスの感染拡大の対策として0.5%の緊急利下げに踏み切り、政策金利を0.75%から0.25%に引き下げた。本日は、早朝に臨時のFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催され、FRBは1.0%の緊急利下げをおこなった。

さらに昼から緊急の日銀金融政策決定会合が開催され、上場投資信託(ETF)の購入拡大(6兆円から12兆円)を決定した。各国の中央銀行は、積極的に金融緩和をおこなっている。

しかし、新型コロナウイルスの感染が世界中で広がる中、14時16分時点のNYダウ先物は1,000ドル超下落している。ポンド円も131.62円と先週末終値に比べて84銭の円高・ポンド安となっている。中央銀行による金融緩和では、マーケットの動揺は収まりそうにない。

本日の23時から主要7カ国(G7)首脳による緊急のテレビ会議が開催される。金融政策の限界が見えつつある中、新型コロナウイルスに関する有効な手を打てるのかが注目される。

ポンド円のテクニカル分析と相場見通し

本日のポンド円予想レンジ 130~133円

日米の金融緩和がおこなわれたが、トレンドを変える動きにはなっていない。下値模索の展開は変わらず、130円台をキープできるかが焦点になるだろう。