世界的な金融市場の混乱から英国債に買いが集まり、英国10年債利回りは0.074%まで低下。2年債と5年債の利回りは0%を下回った。指標銘柄の英国債がマイナス圏に突入するのは初めて。短期金融市場では、イングランド銀行(英中銀)が月内に0.25%の利下げすることを完全に織り込んでいる。
安全逃避の買いを集めやすいドイツや米国の債券価格も大幅に上昇。新型コロナウイルスの感染拡大に加え、WTI原油先物が30ドル割れとなったことが、市場の不安心理を高めたのだ。
低リスク通貨とされる円にも買いが集まり、昨日のポンド円は132.62円まで円高・ポンド安が進んだ。しかし、12時現在のポンド円は135円近辺での推移となっている。本日の朝に、トランプ大統領が景気下支えのために給与税の引け下げなどの措置を議会と協議すると伝わったからだ。
昨日2,000ドルほど下げたNYダウだが、NYダウ先物は530ドルほど上昇している。マーケットの混乱が収まるかどうかが注目される。
ポンド円のテクニカル分析と相場見通し
本日のポンド円予想レンジ 133.50~135.50円
ポンド円のボリンジャーバンドは以下の通り。
昨日は-3σにタッチして反発。長い下ひげをつけていることから、反発局面となりそうだ。ただ、米国のVIX指数が54と高止まりしていることから、今夜のNY市場では値動きの荒い展開になるだろう。