主要7カ国(G7)のステーブルコイン作業部会が18日、フェイスブックの仮想通貨リブラのような世界に広い影響を与えるステーブルコインは世界の金融システムに重大なリスクをもたらし、決済分野への影響ももたらすとした最終報告書を公表した

報告書ではリスクに対処できるまで発行すべきでないとしている。

作業部会はステーブルコインが世界中で開始されると、既存の金融システムの脅威になると報告。その他の仮想通貨と同様に現在規制がされていないためにマネーロンダリングやテロの資金源になるとし、サイバーセキュリティや課税、プライバシーの問題もあるとした。

「G7は法や規制、監視のリスクに対処するまで、グローバルなステーブルコインの運用を開始すべきではないと考える」

作業部会では欧州中央銀行のブノワ・クーレ理事が議長を務めている。今年7月にもリブラ規制に関する議論を公表していた。

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ステーブルコインについては金融安定理事会(FSB)がこれまでにリブラのような「グローバルなステーブルコイン」が仮想通貨よりも脅威となる、とした書簡を発表している。

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