ビットコイン創設者サトシ・ナカモトを自称するクレイグ・ライト氏は、2日にブログを更新し、ビットコインをめぐる全ての嘘はもう終わりだと述べた。
ライト氏は、とりわけビットコインが検閲不可能で政府に対抗するために作られたとする説を否定。「ビットコインとは政府を倒し匿名のドラッグ・マネーだと主張する者たち」を厳しく非難し、「全ての嘘はすぐに終わりを迎えるだろう」と述べた。
ライト氏にとって「検閲できないブロックチェーンはない」。ビットコインとは「無政府主義者」のものではなく、「薬物販売やマネーロンダリング(資金洗浄)、人身売買などを可能にするために作られた全ての仮想通貨は失敗してきた」と述べた。
「ビットコインとは不変の証拠システムとして機能するブロックチェーンだ。(中略)ビットコインは脱税をする人々にとってフレンドリーではない。」
その上でライト氏は、自らが2008年のビットコインのホワイトペーパーを執筆したと改めて主張。そして、それは「BTCと呼ばれる壊れたシステム」とは異なるものであると訴えた。同氏は自らの正当性を訴えるため、裁判で争うことを表明。「もしあなたがツイッターを信じ、同じくらいタチの悪いニュースソースを信じれば、あなたは悪い立場に追いやられることになる」と警告した。
既報の通り、ライト氏は長年パートナー関係にあった起業家クレイマン氏の資産管理人と係争中。フロリダ州の裁判所に、2013年12月以前のビットコイン保有量を証明するように求められている。
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