仮想通貨(暗号資産)取引所FTXは、予測市場のプロダクトで米国大統領選挙でトランプ大統領勝利への賭けを来年2月1日まで有効にする方針を示した。

米国の大手メディアは、民主党のジョー・バイデン候補が勝利したと一斉に報道している。一方、トランプ大統領は敗北宣言をしておらず、激戦州の郵便投票で不正があったとして法廷闘争に臨む構えを崩していない。

FTXによると、「まだ選挙は終わっていない」と不満を述べるユーザーは少なくないという。

「我々は、今回だけ、トランプとトランプ勝利への賭けを2021年2月1日まで有効にする。もし、その時まで、トランプが大統領に間違いなく再選していたら、かけの勝者にには1ドルが支払われるだろう」

FTXは、予測市場プロダクトを手掛けている。

2020年の米大統領選挙結果に賭ける同プロダクトでは、候補者の勝敗に紐づいた契約を結ぶ。もしその候補者が勝利すれば1ドル、敗北すれば0ドルで満期を迎える。例えば、トランプ大統領の契約が0.5ドルで推移している場合、トランプ大統領が再戦する確率は50%と考えていることになる。

米国大統領の就任式は1月20日に開催される。

仮想通貨を利用した予測市場は、今回の米大統領選挙で大きな取引高を記録していた

11月3日、FTXでは約1600万ドル相当のトランプトークンが取引された一方、バイデントークンは600万ドル近くまで取引されていた。FTXのトランプWINトークンとトランプLOSEトークンも、合計で1000万ドル近い取引高を記録した。

また、イーサリアムを利用した分散型予測プラットフォーム「オーガー(Augur)」でも、選挙関連の取引高は860万ドルにのぼった。