仮想通貨取引所FTXとその米国子会社FTX USは、いくつかの注目すべき買収と企業への融資を計画していることを受け、それぞれ新たな資金調達目標を設定したと報じられている。

ブルームバーグが水曜日に報じたところによると、FTXの共同創業者であるサム・バンクマン-フリード氏は、1月に4億ドルの資金調達ラウンドを完了し、評価額320億ドルに到達したときと同等の資金調達について議論したという。1月に4億ドルを調達し、評価額80億ドルに到達したFTX USも同様の目標を掲げているという。

今回の報道は、FTXとFTX USの両社が仮想通貨市場の低迷の中で財政難に陥っていると思われる多くの企業を買収したことを受けたものだ。FTX USは5月に、同社の株式提供サービスを「強化」することを目的として、エンベデッド・フィナンシャル・テクノロジーズを買収すると発表した。その後、FTX USはブロックファイと4億ドルの回転信用枠の契約を結び、その中には「買収オプション」も含まれていた。

FTXは、6月にカナダの仮想通貨プラットフォームBitvoの買収合意を発表し、ロビンフッドの買収を検討していると報じられるなど、独自の買収戦略に踏み込んでいる。バンクマン-フリード氏は当時、NPRのインタビューで、「連鎖を食い止め」、崩壊を防ぐ努力の一環として、自分の会社には状況を評価し、必要であれば介入する責任があると語ってた。

その中には、仮想通貨企業ボイジャー・デジタルに2億USDCの融資を行い、同じくバンクマン・フリードが率いるアラメダ・リサーチを通じて、1万5000ビットコイン(BTC)の「回転信用枠」を提供したことも含まれている。