仮想通貨市場の低迷への懸念があるにも関わらず、FTXは数億ドルの資金調達に成功し、その勢いを伸ばし続けている。

仮想通貨取引所FTXの運営企業であるFTXトレーディングは、4億ドルの資金調達を完了させたと発表した。その企業評価額は、320億ドルになった。

発表によると、最新の資金調達では、シンガポールの政府系投資会社テマセクやデジタル資産投資会社パラダイム、カナダのオンタリオ州教職員年金基金、ソフトバンクビジョンファンド2などが参加した。

FTXを率いるサム・バンクマン-フリード氏は、今回の資金調達が同社にとって大きなマイルストーンになると述べている。今回調達した資金は、より多くの製品提供を提供し続けるだけでなく、規制当局の承認とグローバルなプレゼンスを拡大するのにつなげるとしている。

またバンクマン-フリード氏は仮想通貨市場の低迷は長く続かないだろうと考えている。「私たちは長期的な仮想通貨の冬に入っていないと思っている。金利期待に変化があり、それが仮想通貨市場やより一般的な市場を動かしている」と述べている。

今回の資金調達の数日前には、米国子会社であるFTX USが同様に資金調達を行っている。4億ドルの資金調達を行い、スタッフの増加などサービス提供を拡大させていくという。