ビットコインのパロディとして登場した「ドージコイン(柴犬コイン)」の時価総額が急成長し、本日本語記事作成時点で約1600億円となった。もともとは冗談としてつくられた仮想通貨が大きな価値を有するようになったことについて驚きの声が上がっている。
ネット上ではやっていた日本の柴犬をモチーフとするドージコインは2013年にプログラマーのビリー・マーカス氏と米アドビ社の職員だったジャクソン・パルマー氏によって作られた。
もともとは冗談として作られた仮想通貨だったが、意外にもその「チップ機能」が世界中から支持された。「ネット上で良いコンテンツを共有する人へチップを渡す機能が最も人気な機能の一つ。いわば金銭的価値を付与するいいね!機能だ。」(公式サイト)
ドージコインには発行量制限はなく、現在1120億コインが流通している。
ポップカルチャーに相乗り
コインテレグラフが大胆なイラストで知られるように、ドージコインもインターネット上の人気キャラをマスコットすることで有名になった。
ドージ(Doge)という言葉はネット上のスラングで犬(Dog)を指す。もともと2005年のテレビ番組におけるつづりの間違えからくるものだ。
そして2010年、米オンライン掲示板のReddit上でドージという言葉と日本の柴犬の絵が組み合わさり、大人気となった。
ちなみにドージコインのコミュニティは慈善活動に積極的なことで知られる。
13年にドージコインのウォレットであるドージウォレットがハックされ大金が盗まれた際の補填金や、オリンピック選手の支援、ケニヤの水関係のプロジェクトにも貢献している。
ネットでは賞賛の声、「日本円の価値超えた」
著名なサイファーパンク(暗号化技術にとりくむ開発者のコミュニティメンバー)であるジェームソン・ロップ氏はドージコインの時価総額が10億ドルを超えたことを受け賞賛している。
また、対ドルレートで、1ドージコインの価値が日本円の1円の価値を超えたことを指摘し「すごい時代になった」とするコメントも見られた。