フリーTONプロジェクトは、テレグラムによるブロックチェーンを立ち上げるという最終的に不幸な結果となった試みを、コミュニティ主導で進化させたものだ。そのフリーTONプロジェクトが22日にメインネット立ち上げを発表した。

このネットワークはもともと2020年5月に開始された。テレグラムのコードをベースとして構築されていたが、それ以外の点ではテレグラムとの関連性はない。

22日のメインネット発表は、新しいネットワークの立ち上げを伴わないため、ほとんど形式的なものだ。その代わり、開発者はネットワークの「十分な分散化」と効果的なメインネット開始の記念日として設定された。この機会を祝うライブストリームのセレモニーが催され、誰でも署名できる「分散化宣言」が行われた。

フリーTONのコミュニティは、400を超えるバリデーターと15の「地理的なサブガバナンス」がある。これは、プロジェクトが分散型自律組織(DAO)に相当する。TONラボの最高技術責任者であるミッチャ・ゴロシェバスキー氏は、「十分な分散化」とは、配布されるトークンの数によっても定義されると述べている。

フリーTONはトークンの販売は行わず、代わりにエアドロップと同じ方法でネットワークへの小さな貢献と引き換えにトークンを配布している。2020年を通じて、フリーTONは100以上のコンテストとコラボレーションイニシアティブで「TONクリスタルトークン」を配布した。

チームはまた、Rustで記述された新しいノードクライアントをオープンソース化した。これはC++で記述された古いクライアントよりもパフォーマンスが高く、待機時間が短いとチームは主張している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン