大手金融モルガン・スタンレーの元開発者ら8人が、新たな仮想通貨デリバティブ取引プラットフォーム「Phemex(フィメックス)をシンガポールで公開した。従来の仮想通貨取引プラットフォームより10倍速いとしている。

フィメックスは、個人および機関投資家向けにビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)をレバレッジ100倍で提供する。11月25日に公開され、一日あたりのBTC/USD契約は約1000BTCだという。

今後、これらの契約は、株価指数や金利、外国為替、農産物、金属、エネルギーなど伝統的な金融商品にも裏付けられる予定。フィメックスの共同創設者のジャック・タオ氏は以下のように述べている。

「我々は、世界規模の仮想通貨デリバティブ市場にウォール街レベルの洗練性を真にもたらす最初の取引所だ。我々のマッチングエンジン、トレーディングエンジン、リスクエンジンは、技術的にナスダックに匹敵するよう、半年間作り込んだ」

タオ氏は、モルガン・スタンレーの幹部として11年間勤務していた。同プラットフォームには、近く複数のオプション取引を追加する予定だとし、今回の公開にあたっては、30人以上の開発者らが集結したと述べている。

「我々は、単にトレーディング向けの機能を提供するのではない。モルガン・スタンレー出身として、我々は、どういった手法や方向性、アーキテクチャが、高頻度取引や安定性、低遅延をサポートできるかを知っている。これがフィメックスが優れている点だ。我々は専門性で勝負し、既存のプラットフォームをしのぐことができる

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン