「ロング・アイランド・アイスティー」を販売していた清涼飲料水メーカー「ロング・ブロックチェーン」は、紅茶飲料ビジネス部門をカナダのECC ベンチャーズ 2に売却する契約に合意した。3月6日、証券取引委員会(SEC)に提出された文書で明らかになった

2018年の初め、同社はロング・アイランド・アイスティーからロング・ブロックチェーンにブランド名を変更。その名前もさることながら、仮想通貨ビットコイン(BTC)マイニングマシン購入の資金集めを計画していたことから、株価は一時500%急騰した。

さらに同年8月、同社は事業変更を発表。 アイスティー事業を仮想通貨事業に変更し、分散型台帳技術を活用したポイントサービスの展開も予定していた。

今回の紅茶飲料ビジネス部門は、現金と株式の組み合わせで売却される予定。ECCベンチャーズ2は契約締結のため200万ドル(約2億2325万円)の資金調達を目指している。

既報の通り 、2018年4月にロング・ブロックチェーンは時価総額の低さを理由にナスダックから上場廃止された。

かつてスティーブ・ジョブズ氏は、ペプシコーラに籍を置いていたジョン・スカリー氏を“一生砂糖水を売りたいのか”と口説いてアップルに引き抜いたそうだが、ロング・ブロックチェーンの転身は成功するだろうか。

ちなみに2018年8月、ロング・ブロックチェーンは、米証券取引委員会(SEC)からの召喚状の発行を受けている。同社は、7月10日付けの召喚令状において特定文書の要求を受けたとし、詳細を公開することを拒否している。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 Former Iced Tea-Turned-Bitcoin Mining Firm Sells Beverage Business