ミームコイン「フロキ（FLOKI）」を管理する組織であるフロキDAOは、ヨーロッパでの上場取引商品（ETP）の立ち上げを目指し、資金の一部を資産運用会社に委託することを提案した。
この提案は12月25日に提出され、現在フロキDAOのメンバーはETPのための流動性の割り当てについて投票を行っている。提案では、現在の価格で280万ドルに相当する160億FLOKIの一部を将来のファンドの流動性として使用する方針だ。
記事執筆時点で、140票が提案に賛成し、反対票はゼロとなっている。投票期間は12月27日11:00（UTC）に終了する予定だ。
フロキのチームによれば、ヨーロッパでミームコインのETPを立ち上げるために資産運用会社やETP発行会社と協力しているという。具体的な企業名は明らかにされていない。
提案によれば、「フロキETPは2025年第1四半期初頭に開始される予定だ」という。さらにETPは「スイス最大かつヨーロッパで3番目に大きい証券取引所であるSIXスイス取引所で取引可能になる」予定だ。
チームは、機密保持契約（NDA）のためETPの詳細をさらに公開することはできないとしたが、提案が通過すれば「フロキDAOの指令に沿って実行される」とした。
提案に対してフロキの価格はほとんど動かず、トレーディングビューのデータによれば、先週は6.2%下落している。
コインゲッコーのデータによれば、フロキは現在、時価総額で7番目に大きいミームコインであり、発表時点で時価総額は17億ドルにのぼる。
FLOKIは現在0.00017ドルで取引されており、足元では下落しているものの、年初から400%の上昇を記録している。
FLOKI is down 6.2% in the last week. Source: TradingView
提案が承認されれば、フロキはドージコインに続き、ETPを持つ2番目のミームコインとなり、機関投資家がミームコインに投資できるようになる。
トロントに拠点を置く仮想通貨ファンド発行者バローは、11月26日にドージコインの最初のETPを立ち上げた。
