著者 中村 孝也(なかむら たかや)Fisco 取締役(情報配信事業本部長・アナリスト)

日興證券(現SMBC日興証券)より2000年にフィスコへ。現在、フィスコの情報配信サービス事業の担当取締役。2000年代前半の新規上場(IPO)ブームの際には、IPO担当として1,000社を超える企業の調査・分析を手がけた。Zaif(カイカエクスチェンジ)の親会社であるカイカエクスチェンジホールディングスの取締役なども歴任し、フィスココイン(FSCC)のバリューアップ責任者を務める。

(出典:Zaif「ビットコイン/円」)

ビットコイン テクニカル

ウクライナ情勢の緊迫化、ロシアへの金融制裁の強化により、有事のビットコイン買いが観測されたが、世界がインフレおよび利上げの行き過ぎに怯える状況下、株式市場との連動性が強まりつつある。

雲下限、上昇トレンドラインを割り込むと調整が加速。年初の安値391万円を下回る348万円まで調整している。株式市場か安値を更新している状況と比較すると、値を保ったともいえるが、長らく続いてきた上昇トレンドは否定され、もち合い形状に移行したと言える。2021年安値321万円を下回った場合は、調整トレンド入りと判断できる。調整トレンド入りとなった場合、下値めどは200万円前後となる。現状、391万円を早期に回復できるか否かに注目しておきたいところだ。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。