著者 中村 孝也(なかむら たかや)Fisco 取締役(情報配信事業本部長・アナリスト)

日興證券(現SMBC日興証券)より2000年にフィスコへ。現在、フィスコの情報配信サービス事業の担当取締役として、フィスコ金融・経済シナリオ分析会議を主導する立場にあり、アメリカ、中国、韓国、デジタル経済、(仮想・暗号)通貨などの調査、情報発信を行った。フィスコ仮想通貨取引所の親会社であるフィスコデジタルアセットグループの取締役でもある。なお、フィスコ金融・経済シナリオ分析会議から出た著書は「中国経済崩壊のシナリオ」「【ザ・キャズム】今、ビットコインを買う理由」など。

(出典:Zaif「ビットコイン/円」)

ビットコイン テクニカル

ビットコイン価格は8月18日の高値132万円を上回り、90万円強の「支持線2」から110万円強の「支持線1(当時は抵抗線)」の倍返しである130万円強の「抵抗線A」も突破した。次の上値めどは110万円強の「支持線1」と130万円強の「抵抗線A」の倍返しである150万円強の「抵抗線B」となる。その上のめどは110万円強の「支持線1」と50万円強の「支持線3」の倍返しである170万円強の「抵抗線C」。期間は前者が3ヶ月、後者が半年強をかけてということになろう。

なお、ビットコイン価格は、NYダウや日経225に1~2週間ほど先行して動いている状況であったが、やや連動性が途切れている指数があるようにも見える。日経平均はそれなりの連動性を保ち、NYダウやナスダックは米大統領選挙を控えてか異なった動きになっている。後者とビットコイン価格が再び連動するとしたら、米大統領選後の動きは上継続という見方もできる。