先週末からの米中貿易戦争の激化を受ける形で上昇したビットコインだが、中国が人民元の安定化を目指しているとの報道もあり、ビットコインは1万2000ドルを割り込んだ。
ただ、7日付のブルームバーグによると、「マーケット大混乱という有事の際の避難通貨として機能」というストーリーに頼らなくても、今後ビットコインは上昇する可能性が高い。
ポジティブ/ネガティブトレンドを示すブルームバーグのGTI VERA コンバージェンス・ダイバージェンス・インディケーターは、6月以降で初めて「買いサイン」を出した。新たな高値をつける可能性が高いという。
ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリストであるマイク・マクグローン氏は、「金利の低下と株式市場のボラティリティ(変動幅)の上昇という好都合なマクロ経済のファンダメンタルズが今後も続きそう」と指摘。価値保存手段としてビットコインが他の仮想通貨と差別化される流れが続くはずだと述べた。
執筆時点(8月7日10時55分)でビットコインは1万1500ドル付近で推移しており、過去24時間で1%ほどのマイナスとなっている。
(出典:Coin360「ビットコイン/米ドル(1日)」)
仮想通貨トレーダーのマックス・カイザー氏は、政府や中銀、法定通貨への信頼が最も低いレベルにあると主張し、「今週末までにビットコインは1万5000ドルをつける」と予想した。