独立系金融コンサルティング会社大手デビエ・グループ(deVere Group)は1日、「経験豊かな投資家」を対象とした、新しい仮想通貨アービトラージ・プラットフォームを発表した。

デビエの新しいデジタル資産ソリューション「デビエ・デジタル・アセット・プラットフォーム」は、「ボラティリティの低減」とともに、「ポートフォリオの多様化」と「適切なリターン」を実現しつつ、仮想通貨分野への接触を望む顧客からの需要の高まりに対応するよう設計されているという。

このソリューションは、仮想通貨取引所や店頭(OTC)市場を含むプラットフォーム間の裁定取引の機会を最大限に活かすためアルゴリズム取引を使い、多様な暗号資産のポートフォリオに投資する。

リリースでは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの仮想通貨の価格がプラットフォーム間で乖離している時、裁定取引がアルゴリズムで最適化され、投資家はプラットフォーム間取引から、「市場の方向性リスクがほとんど、または全くなく」利益を上げられると述べている。

デビエ創設者兼CEOのナイジェル・グリーン氏は、同社が暗号資金管理へ移行したのは、「仮想通貨は今や間違いなくメインストリームの金融の一部」という認識によると説明し、仮想通貨の大規模採用の兆しが見えていると述べた。

「デジタル化されグローバル化している今日の世界で、個人投資家と機関投資家の両方が、デジタルでグローバルな通貨の必要性をますます感じている」

新投資ソリューションは、ドバイ国際金融センターに拠点を置くヘッジファンドマネジャーのダルマ・キャピタル・マネジメントとともに開発した。

ダルマ・キャピタルのCEO、ザカリー・セファラッティ氏は、仮想通貨市場は「ヘッジファンドが体系的な相対価値のアービトラージ(差分利益)、モメンタム取引、平均回帰戦略を通じて無相関な超過収益を生み出す機会を提供する、耐久性のある非効率性に富んでいる」と述べている。

同CEOは、仮想通貨市場が強気か弱気かにかかわらず、「400の流動性取引場」における上位25位の仮想通貨の取引価格のバリエーションは、投資家が短期的にも長期的にも利益を得る可能性を開くと指摘した。

デビエ・デジタル・アセット・プラットフォームは、11月26、27日にドバイで開催されるオルタナティブ・インベストメント・マネジメント(AIM)サミットでお披露目される。

デビエのナイジェル・グリーンCEOは、想通貨市場のボラティリティ低下を「市場が成熟しているというシグナル」として解釈している。先月24日のリリースでは、同CEOは仮想通貨市場は次の10年で前例がないほど飛躍し、また、ビットコイン(BTC)は、現在のシェアを著しく縮小させると主張した。