米国の証券規制当局は、資産運用大手フィデリティのイーサリアム上場投資信託(ETF)の決定を延期し、さらに5つのレバレッジビットコインETFの申請が当局に提出された。

米証券取引委員会(SEC)は1月18日、提案されたルール変更と提起された問題を十分に検討するため、審議期間をさらに45日間延長すると発表した。次の決定日は3月5日とされている。

ブルームバーグのETFアナリスト、ジェームス・セイファート氏は1月18日のツイッター投稿で「延期は完全に予想されたことだ」と述べた。「私の見解では、実際に重要なのは5月下旬の日程だ」と彼は付け加えた。これはヴァンエックのイーサリアムETFに関する最終期限である5月23日を指している。

アナリストの中には、SECが現物型ビットコインETFで行ったように、複数の保留中の現物型イーサリアムETF申請を同時に承認する可能性を予測する者もいる。

一方、ディレクションは1月18日にSECに5つのビットコインETFを申請した。ライバルのプロシェアーズも1月16日に5つのレバレッジビットコイン追跡ETFを、REXシェアーズが1月3日に6つのレバレッジビットコインETFを申請している。ディレクションの申請書には、1倍、1.5倍、2倍のロングレバレッジビットコインファンドと、それぞれのショートレバレッジファンドの計画が示されている。

SECが現物型イーサリアムETFを承認する可能性については意見が分かれている。バルチュナス氏は今月初めにコインテレグラフに対し、ヴァンエックのファンドに対するSECの最終期限を基に、5月までに現物型イーサリアムETFが承認される可能性を70%と見積もっていると語った

しかし、モルガン・クリーク・キャピタルの共同創設者兼CEOであるマーク・ユスコ氏は、SECがビットコインETFを承認したにもかかわらず、依然として仮想通貨に対して敵対的な姿勢を取っているとコインテレグラフに語った。彼はまた、SECがビットコインとは異なり、イーサリアムを証券として分類する可能性があると付け加えた。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン