米セントルイス連銀は19日、リサーチデータとして4つの仮想通貨の価格を追跡し始めたことを明かした。仮想通貨について連邦準備理事会(FRB)内で意見が割れる中、その未来に肯定的な見方をすることで知られるセントルイス連銀がリサーチ分野でまた1歩前進した。
4つの仮想通貨はビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、イーサリアム(ETH)とライトコイン(LTC)で、連銀経済データ(FRED)というデータベースに組み込まれた。追跡期間は2014年初頭からだ。4つの仮想通貨の価格は、米仮想通貨取引所コインベースのデータをもとに毎日更新される。
セントルイス連銀は、仮想通貨とブロックチェーンに対して積極的に研究したり発言したりすることで知られている。1月には「ビットコインは新たなアセットクラスになる可能性がある」と主張する論文を公表するなど概ね仮想通貨とブロックチェーンに肯定的な評価を下した。またセントルイス連銀のブラード総裁は、将来ビットコインがドルに対する脅威になる可能性について排除していないと発言した。
セントルイス連銀は、FRBの下に位置するの12の地区連邦準備銀行の一つで、実際の中央銀行業務を行っている。