リップル社は、仮想通貨を支持する米国のスーパー政治行動委員会(PAC)であるフェアシェイクに2500万ドルを寄付した。フェアシェイクは2024年の米大統領選挙で最も裕福なスーパーPACであり、総額1億200万ドルから1億1000万ドルを調達しているロビー団体だ。
リップル社は2023年にもフェアシェイクに2500万ドルを寄付した。CEOのブラッド・ガーリングハウス氏は声明で以下のように述べた。
「我々のフェアシェイクへの寄付は、リップル社が将来の仮想通貨の役割や、ワシントンで一部の政策立案者が固執している反仮想通貨の立場の危険性について有権者に教育するための一環だ」
フェアシェイクは「米国が次世代のインターネットを構築するイノベーターの拠点とする候補者を支持する」と述べているが、「次世代のインターネット」が仮想通貨を意味していることは明白だ。スーパーPACの寄付者リストは、仮想通貨界の著名人が並んでいる。

フェアシェイクの主要寄付者
オープン・シークレッツによると、100万ドル未満の寄付者には、元ビットフィネックス幹部のフィル・ポッター氏(2度寄付し、合計額は約200万ドル)、パラダイムのフレッド・エーシャム氏とマット・ホアン氏、ザポバンクのウェンセス・カサレス氏、エレクトリック・キャピタルの幹部、a16z支援のライトスパーク・グループ、キャシー・ウッド氏のARKインベストが含まれている。
フェアシェイクが支援した政治家には、パトリック・マクヘンリー議員、ダスティ・ジョンソン議員、ワイリー・ニッケル議員などが含まれ、カリフォルニアのケイティ・ポーター議員に反対する活動も行った。

オープン・シークレッツによると、フェアシェイクは圧倒的に民主党候補者を攻撃するために資金を使っており、共和党を支持するために資金を使っているようだ。民主党候補者を支持するために62万9,646ドル、共和党候補者を支持するために55万1,675ドルを費やしている一方で、民主党候補者に反対するために約1,000万ドルを費やしている。しかし共和党に反対する費用は0だ。スーパーPACとして、候補者に直接寄付することや活動を調整することはできない。
コインベースも「Stand with Crypto」というPACを設立しており、フェアシェイクに独立して寄付している。Stand with Cryptoはより草の根的な基盤を持ち、約86万のメンバーから少なくとも8720万ドルを集めている。最大の寄付はMoonPayからの100万ドルで、次に大きな寄付は20,000ドルだ。