米シリコンバレーバンクの破綻の余波は、ブロックチェーンや暗号資産分野の投資ファンドやベンチャーキャピタル(VC)にも訪れているようだ。

投資調査会社Castle Hallが米証券取引委員会からのデータをもとに作成した資料によると、仮想通貨関連ファンドがシリコンバレーバンクに預けている金額は60億ドル(約8000億円)以上に上る。例えばアンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)が28億5000万ドル、パラダイムが17億2000万ドル、パンテラキャピタルが5億6000万ドルを同行に預けている。

USDC事件を受けた各ファンドの動きまとめ​​​ | 情報元: Lookonchain, Crypto_HD

もともとツイッターやフェイスブック等への投資等で名高かったアンドリーセン・ホロウィッツは現在ウェブ3.0分野に大きく投資しており、その投資ポートフォリオにはアクシー・インフィニティ運営会社のSky Mavis、ボアードエイプを手掛けるYuga Labs等が含まれる。暗号資産特化型ファンドのパラダイムはCompound、Cosmos、Uniswapなどに投資。パンテラキャピタルも1inch、Ankr、Zcashなどに投資している。

ある国内取引所関係者はコインテレグラフジャパンに対し「シリコンバレーバンクに資金をおいているファンドのリストが出回っている。これを見ると、トップクラスのクリプトファンドを含む多くのVCとトークン投資ファンドが影響を受けているようだ。これらファンドが手持ちのトークンを売りにでる可能性はある」と語った。