仮想通貨取引所コインベースの取締役を務めるデビッド・マーカス氏が、フェイスブックでブロックチェーン事業に注力するためコインベースを離れることが明らかになった。コインデスクが10日に報じた。マーカス氏はフェイスブックにおけるブロックチェーン研究チームのトップを務めており、仮想通貨市場関係者からはフェイスブックは仮想通貨取引所を立ち上げる準備をしているのでは?といった予想が出始めている

 コインデスクによると、マーカス氏は「フェイスブック内で話が進んでいるブロックチェーン関連の新しいグループのため」コインベース を去ると説明。コインベースの広報は、「利益相反を避けるため」辞任したとコメントしたという。

 マーカス氏は、元フェイスブック「メッセンジャー」の統括で昨年の12月コインベース の取締役に就任。コインベースのブライアン・アームストロングCEOは、マーカス氏の「決済とモバイル領域の両方における知識」が同社にとってガイドとなっていくと話していた。

 この報道を受けて、米CNBCの番組「クリプトレーダー」で司会を務めるラン・ニューナー氏は、コインベースを去る理由について4つのシナリオを予想した。

「マーカス氏がコインベースの取締役を辞任したいくつかの理由
1.フェイスブックが取引所を立ち上げている
2.フェイスブックが仮想通貨のマイクロペイメントのプラットフォームを立ち上げている
3.フェイスブックがコインベースを買収しようとしている
4.フェイスブックが仮想通貨のウォレットを開発している

他に何かある?」

 ニューナー氏は、別のツイートでフェイスブックとワッツアップで利用できる仮想通貨ウォレットを作ることはフェイスブックにとって容易なことだ指摘。そうなれば世界中にいる25億人の利用者を巻き込んだ世界最大の取引市場ができるのではと推測した。