テラの崩壊は、仮想通貨市場全体を揺るがした。しかし、再建のために仮想通貨取引所からの支援を確保しており、このプロジェクトは停止する予定はない。

26日の発表で、テラは「テラ2.0」と呼ばれる新しいブロックチェーンのための新しいネイティブトークンのエアドロップの詳細を提供した。トークンの配布は27日に進められ、対象となるテラクラシック (LUNC)、テラUSDクラシック(USTC)、アンカープロトコルUST (aUST)の保有者は新しいトークンを受け取ることになる。

仮想通貨取引所のバイナンスとFTXは、今後のエアドロップに関してテラチームと密接に協力していると述べている。バイナンスは、テラの再生計画を支援することで、同プラットフォームで影響を受けたユーザーを支援することを目指していると述べている

FTXはエアドロップをサポートし、移行中はLUNAとUSTのマーケットを一時的に停止すると発表したテラチームによると、バイナンスとFTXに加え、エアドロップをサポートするパートナー取引所も増えており、緊密に連携しているとのことだ。

エアドロップとは別に、クーコインなど多くの仮想通貨取引所は、新しいテラトークンのプラットフォームへの移行、上場、取引をサポートすることで、「テラ2.0」へのサポートを表明している。

しかし、すべての取引所が新トークンの上場に熱心なわけではない。仮想通貨取引所ビットメックスの広報担当者はコインテレグラフに対し、現在のところ新しいテラトークンを上場する計画はないと述べている。

「私たちは、それぞれのトークンについて、カストディ(保管)ソリューションを持っていることを含む多くの要因に基づいて、スポット取引のためにトークンを上場させている。そのため、現段階ではLUNAをスポットで上場させる予定はない」

デリバティブ契約については、取引所が新しいLUNAトークンに関する契約を検討する前に、「信頼できる参照指標」があることを確認する必要があるとビットメックスの広報担当者は述べている。

一方、誰もが新しいチェーンに完全に移行する準備ができているわけではない。テラの創設者であるド・クウォン氏はLUNAの流通供給をバーンすることに反対する立場を取っているが、仮想通貨取引プラットフォームMEXCグローバルのユーザーは、テラのセカンダリー市場での買い戻しとバーンを開始することに票を投じた。MEXCは、プラットフォーム内の新しいLUNA/USDTスポット取引ペアから収集した取引手数料を使用して、1ヶ月間の買い戻し・バーンプロセスを約束した