仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)が重要なレジスタンスを破る上昇を見せた動きは、ブロックチェーン上で記録されるオンチェーン取引でも活発化していたことから示されている。
(出典:グラスノード「オンチェーン取引所のアクティビティ」)
一般的に仮想通貨取引所ではスケーラビリティ問題から、全ての処理をオンチェーンではせず、まずはオフチェーンで処理した後に、定期的のオンチェーンに記録するという手法がとられている。
また、取引所によって人為的に増加する取引量とは異なり、オンチェーン上での活動はリアルタイムの活動を示しているとされる。
さらに、データを見ると、下落した唯一の指標は取引所の保有数だ。これは強気のサインとみられるだろう。
取引所保有のビットコインの減少は投資家が自身のコールドウォレットなどに資金を動かしていることを示している。これは投資家が「ガチホ」の姿勢をとっていることを示していることで、長期的な上昇を期待することの現れであるとされる。
出典:Kaiko「週間の出来高の増減」
DAI/USDTが700%増
先週のデータを見ると、オフチェーンの取引量も急増している。例えばBTC/USDペアは4月以来、最大の70%の上昇を見せた。さらに同時期ではDAI/USDTは700%以上急騰した。
ブルームバーグは、ファンダメンタルズからビットコインが今年中にも12000ドルを超えることを示していると報道。過去24時間で大規模な上昇が起きたことで、ビットコインが市場最高値の2万ドルを突破できるかどうかの予想が始まっている。
ブルームバーグは28日、Fat Prophetsのアナリストであるデビット・レノックス氏の「米国のマネーサプライには、実際に金を押し上げるのに十分な勢いがあるようだ 」とのコメントを紹介。「新型コロナウイルスが経済を破壊し続ける中、おそらくより多くの刺激策が取られるだろう。米ドルの下落につれて、金は明らかに上昇している。」と話した。
仮想通貨トレーダーのフィリップ・スウィフト氏はフィボナッチリトレースメントの黄金比から「最初の主要なレジスタンスは14000ドル付近になる」と予想している。
コインテレグラフのテクニカル分析では短期的には11870ドルが短期的なターゲット、16997ドルが中期的なターゲットとして示されている。さらにはビットコインが大きな対称トライアングルのレジスタンスラインの上に追い込んでいることから、長期的には28881.90ドルがターゲットとなるとしている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン