米建築許可件数、住宅着工件数、鉱工業生産はいずれも市場予想を上回り、米株式市場は主要3指数揃って史上最高値を更新した。一方、欧州株式市場はまちまちの結果となり独DAXは0.89%安、仏CAC40は0.39%安だった。ジョンソン英首相が2020年末までの欧州連合(EU)離脱後の移行期間を1年間に限定する意向と伝わり、その期間で自由貿易協定(FTA)を結べないと英国とEUは合意なきブレグジットに似た状況になるとのリスクが認識され、欧州株式市場の上値を抑えた。

第一段階米中合意以降のリスクオンの流れの中で、ユーロドルユーロ円ともにユーロ高となっているが、上値の重い状態。ドル円も同様で、もみ合いが続いている。ユーロ円は8時5分時点で122.12、ユーロドルは1.1151で推移している。

昨日は欧州の重要経済指標はなかったが、本日は18時に独Ifo景況指数、19時にユーロ圏CPIが発表されるため注目される。

ユーロ円 テクニカル分析と相場見通し

今日のユーロ円予想レンジ
121.45~122.50

ユーロ円は引き続き9月3日を起点とする上昇チャネルの中を推移しているが、122円からは上値が重い。リスクオンの流れの中ではドルと円が売られやすく、ユーロ高になりやすいが、株式市場は高値圏にあって上値が重く、ユーロ円も同様に上値が重い展開が続く可能性がある。ただし20日移動平均線、100日移動平均線ともに上向きであり、上昇基調に変化は出ておらず、調整しながらも引き続き金曜日の高値122.67円を目指すことになるだろう。本日の下値は先週金曜日の安値121.47円あたりだろう。