米国時間午前にトランプ大統領が「中国との大きな合意が非常に近づいている」とツィートしたことで金融市場は大きくリスクオンとなり、ダウ平均は急騰し0.82%高、独DAXは0.84%高、米10年債利回りは5.91%高の1.896%まで急上昇している。ドル円は109.46円。15日に発動予定の追加関税は中止となる。ブルームバーグは第1段階の米中合意をトランプ大統領が承認したと報道しているが、合意の詳細はまだ未発表だ。
また、英選挙の出口調査で保守党の勝利予想が出ており、予想通りの結果となればようやくブレグジットに進むことになる。
ECB理事会は政策金利の据え置きを決定した。注目のラガルド新総裁は記者会見を行い、2020年1月から金融政策の再点検を実施し、年内中に結論を出すと述べた。物価目標の見直しやマイナス金利の副作用、気候変動への対応などを議論するとしている。
ユーロドルは0.55%高の1.1189、ユーロ円は0.75%高の122.53となっている。

ユーロ円 テクニカル分析と相場見通し

今日のユーロ円予想レンジ
121.50~123.80

米中合意、英選挙で保守党勝利、ECB理事会と注目イベントは金融市場がリスクオンに傾く結果となり、ユーロ高が進んでいる。ユーロ円は昨日までの三角持ち合いを上抜けし、120.10~120.30のレジスタンスゾーンも突破するなど急騰。これにより20日移動平均線も上向きになり、100日移動平均線は下向きからほぼ横ばいに変わり、短中期で上昇トレンドとなっている。世界経済の重しとなっていた米中貿易摩擦とブレグジットがとりあえず目途が立った意味は大きく、急騰への調整は入ったとしてもトレンドは当面変わらないだろう。今後は9月3日を起点とする上昇チャネルの中を124円を目指し進むと思われる。