アンドロイドのアプリストアであるグーグル・プレイに、「Ethereum(イーサリアム)」という名のついたスキャムアプリがリリースされていた。ザ・ネクスト・ウェブが21日に報じた。
スロバキアでマルウェアに関する研究を行っているルーカス・ステファンコ氏は、グーグル・プレイ上で詐欺目的のアプリが335ユーロ(約4万3000円)で販売されていることを発見した。
同氏は20日にツイッターで、アプリを購入することとイーサリアムを購入することは全く別であると警鐘を鳴らした。イーサリアム自体の価格は執筆時点でおよそ290ユーロ(約3万2000円)を推移しており、スキャム側は、意図的にアプリにいかにもそれらしい価格をつけているようだ。
Screenshot from Lukas Stefanko’s Twitter
アプリの説明欄には「ただのイーサリアム」とだけ記されている。開発元は「Google Commerce Ltd」となっており、グーグルがリリースしているように見せかけている。グーグル本家のアプリは「Google LLC.」という表記だ。
アプリの最終アップデートは昨年8月に行われており、これまでに100件以上インストールされている。同アプリは執筆時点で、ストアから削除されている。
グーグルは7月27日、リモートマイニングアプリ以外の仮想通貨マイニングアプリをストアで販売するのを禁止した。しかしその後も、JSEコインなど複数の無許可アプリはストアに残り続けていると、ザ・ネクスト・ウェブは指摘している。グーグルは開発元に対し、ポリシー変更日から30日以内に対応することを求めている。