イーサリアムのオンチェーンでの取引高が2018年12月に1億1500万ETHに達した。2016年のイーサリアムのハードフォーク後では、過去最高を記録した。仮想通貨・ブロックチェーンの調査会社Diarが21日にレポートを発表した。

18年12月のイーサリアムベースの取引高は過去3番目の高さだ。2016年のDAOのハッキング事件によるハードフォーク後を除けば、過去最高だ。Diarによれば、「オンチェーンのトランザクション数は昨年10月から安定しており、月間1600万~1700万で推移している」という。

On-Chain Ethereum transaction Volumes

オンチェーンでのイーサリアムの取引高. Source: Diar

一方、米ドルベースでのオンチェーンの取引高は22ヶ月ぶりの低水準だ。18年の取引高はドルベースで8億1500万ドルで、17年の11億ドルから減少した。

「イーサリアムの価格が80%下落したため、2018年1月のピークから同年12月にかけて、オンチェーンの取引高は97%減少した」

U.S. dollar value of on-chain transactions

オンチェーンでの米ドルベースの取引高. Source: Diar

Diarは、イーサリアムのオンチェーン取引の手数料が低水準であるため、手数料の問題が成長を妨げる可能性は低いと指摘している。

イーサリアムは1月に予定していたハードフォーク「コンスタンチノープル」を延期している。コア開発者のピーター・シラジー氏は「延期は2月27日まで続く予定だ」とツイートしている。これはリエントランシ攻撃と呼ばれるスマートコントラクト上の脆弱性が発見されたためだ