イーサリアムのネットワークが、全て一つのアカウントに繋がる夥しい量のトランザクションにより、遅延している。一つのアカウントがガス(手数料)全体の20%を占め、ガスは最大0.52ドルに高騰した。7月にも同様に遅延が起こっている。ETHニューストラストノーズなどが伝えた。

 イーサガススキャンによると、元々のガスは61gwaiで、1セント以下だった。イーサのネットワーク上の異常な取引は6日から始まった。スパムの可能性が指摘されている。6日2時45分(UTC)頃、問題のとあるアドレスが最初の取引の0.02ETHを受け取り、次の15分間で同アドレス宛に600件の取引が処理されている。

 トランザクションは同様のペースで実施され、同一のアドレスの絡む処理は、最後の30時間で4万8000件に及んだ。多くの処理は0.02ETHで、手数料は0.004ETHとなっている。これらのトランザクションの費用は、現在までに合計で160ETH(約680万円)を超える。

 イーサリアムのトランザクション確認サイトのイーサスキャンでは、計画的なスパム攻撃の可能性があると指摘する声もある。

「それは、15万〜20万ETHが入っているボットのリングウォレットシステムだ。ボットはランダムのアドレスを別のランダムのアドレスに転換し、ランダムな数のイーサを移動させている。ブロックのヒストリーで発覚するのを難しくするためだ」

 コメント投稿者の中には、ライバルのネットワークであるEOSが攻撃を仕掛けたと疑うものもいる。イオスは明日、同システムにおいて、ストレステストを実施する計画がある。

 イオスは7月にもイーサリアムのネットワークを攻撃した疑いがかけられている。しかし、イオスが攻撃したという証拠を提示した人はいなかった。別の可能性としては、ロトスタイルのFomo3Dというゲームによるトラフィックという指摘もある。しかし、現時点で、この現象の詳細は明らかになっていない。

 イーサリアムの現在の価格は、前日比6.56%減の379.86ドルで取引されている。