オプティミズムネットワークのトランザクション数が、6月7日の「ベッドロック」アップグレードを受けて67%増加した。ブロックチェーン分析会社ナンセンが6月26日のツイッタースレッドで報告した。アップグレード前の1日当たりの取引数は30万件以下だったが、6月半ばには55万件以上に増加した。「オプティミズムのベッドロックアップグレード以降、1日当たりの取引数は約67%増の約50万件に増加し、ガス料金は約50%減の約5万ドルに減少した」とのことだ。
オプティミズムはイーサリアムのレイヤー2であり、6月6日にベッドロックハードフォークを実施した。これは、入金時間と手数料の削減、およびネットワークのセキュリティ向上を目的としていた。6月26日のナンセンの報告によると、アップグレード直前の1日当たりの手数料はETHで8万ドル相当だったが、6月下旬には5万ドルにまで減少したという。
ハードフォーク直後にオプティミズムの取引数は急増し、6月5日から9日にかけて約40万件以上に上昇した。その後、取引量は初動の急増から緩やかなものとなったが、6月15日前後に55万件以上に達した。その後、取引数は緩やかに減少し、ナンセンのツイッタースレッドに掲載されたチャートによると、6月23日前後には1日当たり50万件となった。
報告によると、オプティミズムアプリのトップは、分散型クレデンシャルプロトコルのギャルクス(Galxe)で、1週間で52万8000件以上の取引があった。ステーブルコインのUSDコイン(USDC)は17万件以上で取引数が2番目に多かった。オプティミズムでのトップ5アプリには、スターゲイト・ファイナンスのクロスチェーン・ブリッジ、パーペチュアル・プロトコルの先物取引アプリ、グノーシス・セーフのマルチシグネチャーウォレットが含まれていた。
ベッドロックアップグレードは、セキュリティと相互運用性のために同じソフトウェアに依存する複数のブロックチェーンネットワークからなる「スーパーチェーン」を作成する一連の提案の一部だった。コインベースは、ベースネットワークがオプティミズムと共にスーパーチェーンの一部となることを確認した。ベースチームは5月24日に「メインネットへの道」の暫定ロードマップを発表している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン